遺言の勧め


昨年、官公庁や団体の御用納めは26日金曜日で、例年より2日休みが多い年に当った。
我が社では「仕事納め」と称している。

ある年の仕事納めで、次のような挨拶をした。

karaoke皆さん、今年一年間、本当にご苦労さまでした。一年の締めくくりにあたり、ひとことご挨拶を申し上げます。
正月も目前(もくぜん)、今日は難しいことは申しません。
三つだけ申し上げます。還暦お年玉、そして遺言のことです。

kanreki.gif還 暦

  当社は個人創業から60年、10月には皆さんと一緒に時間を過ごすことが出来ました。
社員の集いというタイトルでしたが、当社60歳の誕生会でもあったのです。生まれて60年、還暦祝いでもありました。

ところで皆さん、還暦は暦(こよみ)が還(かえ)ると書きます。
今日は水曜日です。来年の今日は水曜ではありませんが、60年前の今日は水曜でしたし、60年後の今日も水曜日です。
これが、60年で暦が還るということです。

もののない時代を生きた私の母親は、『その年が終わってもカレンダーを残しておけ。60年経てばまた使えるんだ』と言っていたのを覚えております。

還暦は『赤ん坊に還る』ということです。還暦を迎えた方は、赤いチャンチャンコと赤い帽子、赤ん坊に扮して祝いました。
我が社は来年から一歳の赤ん坊、新しい気持ちで次の60年に向かって進んで参りましょう。

・・・因みに、昨20年9月は当社設立60年だった。株式会社登記が昭和23年9月。
設立60年なのに事業年度が62期なのは、途中で決算期変更を行ったため。
平成21年は、昭和19年の個人創業から65年目になる。

otoshidama.gifお年玉

 次に正月らしく、お年玉のことを申しあげます。
参考にしろということではありません。ウチの話です。
我が家でも子供達にお年玉を渡します。
ただポイと渡すのではなく一人ずつ5、6行のメッセージを添えます。
『これを改めた方がいい』とか『あれは頑張った』、などと書いて同封します。
お年玉一つで親子の団欒をして頂きたい
、というお話です。

金額も一定の基準を作っていました。
幼稚園では、お年玉をあげません。意味も価値も分かりませんから。
小学一年から千円、三年生で3千円と、毎年千円ずつアップします。
大昔のお年玉は、丸く玉にした『お餅』だったそうです。いつの頃からか現金になったようです。
そう言えば年越し資金を、『餅代』と称している世界もあるようです。

yuigon.gif遺 言

  最後に遺言の話しをします。いわば『遺言の勧め』です。
遺言と聞きますと相続を思い浮かべますが、実は遺言とは『遺す言葉』なのだそうです。
子供達に『自分はこういう生き方をしてきた。お前達も他人様に後ろ指を指されるようなことだけはするな』などの言葉を書き残したのだそうです。
その後、遺産のことなどを付け加えられて遺言書になったのでしょうか。

世の中には毎年、正月に遺言を書き直す人も居ます。
お子様たちへ『遺す言葉』を、正月に書き直すのもいいでしょう。
これも正月休みが一つのいい機会だ、というお話です。

karaoke昨年はこの席で
  『朝ごとに向かう御文(みふみ)を鏡とし 櫛削らばや乱れ心を』
という句について申し上げました。
これも『一年中、毎日毎日自分を振り返るわけにはいかない。年に一度、自分を振り返るのに、正月はいい機会だ』というお話でした。

明日から短い休暇ですが、この時間をいい節目にして、皆さん自身の来し方、行く末を考えてみるのも意義のあることかと思います。
いいお正月を迎えられ、また元気でお会いしましょう。
一年間、本当にご苦労さまでした! happy01

 
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新年ごあいさつ

2009.gif

art渕上印刷賀状 デザイン・スタッフの弁

丑が干支。デザインにBULLの字句を入れ、2009もあしらった。
元気のいい色でエネルギッシュな黄色の背景に、金赤が映える。
ちょっとレトロに、懐かしさとシンプル、かつモダンさを現した。

英語で丑年は『The Year of Ox』
敢えてOxとせずにBULLとしたのにはワケがある。
景気の良い株式市場のことを『Bull Market』という。投資家の証券市場に対する信頼や楽観論が市場全体で感じられる状況のこと。
形容詞のBullishは、楽観的な、頑固な、雄牛のような、(相場が)上昇傾向の、という意味に使われる。
BULLには勢いがある。
不景気ムードの今こそ、『ネガティブムードに立ち向かい、元気に行きましょう!渕上印刷は闘牛のごとく、新年も張り切って参りますdash、こういう気持ちを込めた。


年賀状雑感

年賀状への思いは、人さまざまだ。
一切出さないことにしているという方もおられる。元旦よりも前の、年内には投函しない、という方も知っている。

子供の頃、大人がやり取りしている賀状というものを、出してみたくて仕方がなかった。社会人になってすぐ、出すようにした。大人になった気がした。

本来の賀状はどうあるべきか。年が明けてからではなく年内に、その年お世話になったご挨拶を申し上げてもいいのではないか、などと試行錯誤もした。
日ごろは、ご無沙汰ばかりになる。その方々への近況報告には、年賀状がいいツールになってくれる。
肉筆で書くのが丁寧だとは思うが、どうにも手では書けない。本文から宛名印刷まで、文明の利器、パソコンに助けられている。

本年もよろしくお願いいたします。



賀状の変遷

【渕上印刷】
syayou.jpg


【私 用】
shiyou.jpg


 
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