プロローグ

過日、若い男女社員が二人、微笑みながらも緊張して私の部屋へ入ってきた。

こういう場面では往々にしてオメデタで、結婚ゴールイン挨拶だったことが多い。

しかし、その日の一人は既婚の新婚さん。


何ごとかと思いきや、自社ホームページのリニューアルにあたり
「ブログを書け」 という。リニューアルのチーム代表だった。

ん!? ブログ?それ、ナニ?!

「ブログとは、かくかくシカジカ。ライブドアのナニヤラえもん社長ブログは50%の方々に読まれています」。

そ〜、しかしそれは話題の社長だからだろ。わが社のブログなど、読む人が居るかね〜・・・?

「ブログは社外の方だけでなく、むしろ社内で読まれます。社長というものは、社員へのメッセージが必要」、だと!

社員のためと言われれば断れない。
「いい殺し文句だ。」


出張中に撮った写真も載せるからデジカメを持て、という。そろそろデジカメというものが欲しかったが、さわったことすらなかった。とうぜん、カメラを買い与えてくれるのだろうな〜?♪ 

ところが、な、なんと! ギャラなし、カメラも自分で買えという。

え〜・・・!? 4〜5日、考えさせてくれ。


大急ぎでブログというものに関心を寄せてみた。ウェブ・ログの略だという。いくつかのブログも読んだ。もうすでに「ブログ」とも言わなくなり始めたようだ。
新聞のコラムに曰く「ブログ流行りである。読んでみると今日はナニがあって、ナニを食べたなどという、おもしろくもなんともないものもある」。

じゃ、一体ナニを書けばいいのだ・・・?

もともと日記というものは他人に見せるものではない。社内向けメールならお詫びも利くが、社外の人たち、ましてや地上の人類すべてが読める。いい加減なことは書けない。わが社を代表する立場を考えれば、緊張この上ない。 原稿は一旦、社内担当チームの検閲を受ける。それならナニを書いても 安全・あんしん。

よわい六十を越えた翁(おきな)、手先を使えば認知症予防にもなると考えて引き受けた。

 

お叱りを受けながら、続けてみたい。


 
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